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中文書籍整理中(1) [本の紹介]

 今に始まったことではないが、僕は本の片付けが悪くてどうしようもない。いつもうちの奥さんに怒られ、本が見えない所で生活したい、と言われている。そして自分自身も、使わないときにはしょっちゅう見かける本が、使いたいときには見当たらない。買ったかどうかも記憶が定かでないので、中国で買ってきた本が、帰国してみたらすでに持っていて重複したなどということもときどきある。
 そこで、自分が一番よく使う大切な本は中文書なので、片づけができないならせめて持ってる中文書をリストアップしておこうと作業に手をつけてみた。ついでなので、このブログにもアップしてみる。今後も作業次第、随時アップしていきます。ちなみに本の並びは順不同です・・・(今後も)。

王志杰 『茂陵与霍去病墓石雕』(茂陵文史叢書)、三秦出版社、2005年
王培新 『楽浪文化―以墓葬為中心的考古学研究』、科学出版社、2007年
葛洪 撰・周天游 校注 『西京雑記』(長安史蹟叢刊)、三秦出版社、2006年
呉広孝 『集安高句麗壁画』、山東畫報出版社、2006年
呉小平 『漢代青銅容器的考古学研究』、岳麓書社、2005年
黄佩賢 『漢代墓室壁画研究』(考古新視野叢書)、文物出版社、2008年
蔡鳳書 『中日考古学的歴程』、齊魯出版社、2005年
朱偰 『建康蘭陵六朝陵墓図考』、中華書局、2006年
朱偰 『金陵古迹図考』、中華書局、2006年
章義和 『地域集団与南朝政治』、華東師範大学出版社、2002年
斉東方 『隋唐考古』(20世紀中国文物考古発現与研究叢書)、文物出版社、2002年
冉万里 編 『漢唐考古学講稿』(西北大学考古学系系列教材)、三秦出版社、2008年
曾布川寛 著・傅江 訳 『六朝帝陵―以石獣和磚画為中心』(六朝文化訳著)、南京出版社、2004年
田余慶 『拓跋史探』、生活・讀書・新知三聯書店、2003年
趙力光 『古都滄桑―陝西文物古迹旧影』、三秦出版社、2002年
蒲慕州 『墓葬與生死―中國古代宗教之省思』、聯經出版事業公司、1993年
馬時雍 主編 『杭州的考古』、杭州出版社、2004年
羅宗眞 『六朝考古』、南京大学出版社、1996年
遼寧省文物考古研究所・日本奈良文化財研究所 編著 『東北亜考古学論叢』、科学出版社、2010年
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いただきもの(追加) [研究活動]

 5月の日本考古学協会前日に大学へ行ったとき、いただいた抜刷です。どうもありがとうございました。とても頑張っている優秀な年下の同窓生に、敬意と応援の気持ちを表します。

青木弘2011「土木考古学による古墳築造技術の分析試論―土質工学調査実施古墳を対象として―
  (『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第56輯(2010年度)、早稲田大学大学院文学研究科)
青木弘・持田大輔2011「益子天王塚古墳出土遺物の調査(4)―人物埴輪―
  (『早稲田大学會津八一記念博物館研究紀要』第12輯、早稲田大学會津八一記念博物館)
高橋龍三郎・青木弘ほか2011「千葉県印西市(旧印旛郡印旛村)戸ノ内貝塚第6次発掘調査概報」
  (『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第56輯(2010年度)、早稲田大学大学院文学研究科)
艾克拜爾=尼牙孜・後藤健・青木弘ほか2011「2008年度カシュガル地区における陶器製作工房の調査報告」
  (『溯航』第29号、早稲田大学大学院文学研究科考古談話会)
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日本考古学協会総会会場でのいただきもの [本の紹介]

 5月28日・29日の両日、國學院大学で日本考古学協会総会が開催されました。その会場で知人のみなさんからいただいた本や抜刷は下記のとおりです。みなさん、どうもありがとうございました。

井上一樹2010『立命館大学考古学資料集第3冊 鹿角製刀剣装具』、立命館大学考古学論集刊行会
内山敏行2010「栃木県域南部の古墳時代馬具と甲冑」
  (『2010年度壬生町立歴史民俗資料館企画展 しもつけ古墳群―下毛野の覇王、吾妻ノ岩屋から車塚へ―』、壬生町立歴史民俗資料館)
加部二生2008「「近江毛野臣」の考古学的検討」
  (『王権と武器と信仰 菅谷文則先生退任記念論文集』、同成社)
加部二生2010「赤城山をめぐる信仰遺跡と遺物」
  (『山岳信仰と考古学Ⅱ』、山の考古学研究会)
加部二生2010「大間々扇状地における弥生時代~古代の遺跡」
  (『共同研究 群馬県大間々扇状地の地域と景観―自然・考古・歴史・地理―』、大間々扇状地研究会)
加部二生2010「群馬県地域の横穴墓」
  (『第15回東北・関東前方後円墳研究会 シンポジウム資料集 横穴墓と古墳』、東北・関東前方後円墳研究会)
小坂延仁・油布憲昭2010『辻字永堀第4遺跡―辻字永堀641番地2号他地点―』、鳩ヶ谷市教育委員会
中村岳彦2010「横瓶生産の消長とその意味―横瓶に関する問題提起―
  (『土曜考古』第33号、土曜考古学研究会)
橋本達也2010「古墳築造南限域の前方後円墳―鹿児島県神領10号墳の発掘調査とその意義―
  (『考古学雑誌』第94巻第3号、日本考古学会)
水野敏典2010「三次元形状計測による沖ノ島出土の同一文様鏡の検討」
  (『平成18年度~平成21年度科学研究費補助金(基盤研究A) 考古資料における三次元デジタルアーカイブの活用と展開』)
水野敏典2010「三次元形状計測を応用した画文帯神獣鏡の「同型鏡」の検討」
  (『平成18年度~平成21年度科学研究費補助金(基盤研究A) 考古資料における三次元デジタルアーカイブの活用と展開』)
山田俊輔2011「毛野の埴輪」
  (『季刊考古学別冊17 古墳時代毛野の実像』、右島和夫・若狭徹・内山敏行編、雄山閣)

下原窯正報告書 [本の紹介]

 東海地方の須恵器編年と埴輪の標識的資料として長らく待望されていた、春日井市・下原窯の正報告書がついに刊行されました。
 巻頭カラー写真図版8頁・本文137頁・実測図159頁・白黒写真図版65頁で構成され、調査報告以外にも、考察などで猿投窯の須恵器および尾張型埴輪に関する生産体制、焼成法など要点が要領よくまとめられています。編集執筆担当者である浅田博造さんの力作です。
 購入を希望される方は、春日井市教育委員会 文化財課(電話0568-33-1113)へ直接お申し込みください。1冊4000円です。在庫は十分にあるそうですので、周囲の方にもぜひご周知ください。
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いただき本 [本の紹介]

最近いただいた本です。どうもありがとうございました。

大谷育恵2011「三燕金属製装身具の研究」『金沢大学考古学紀要』第32号 金沢大学人文学類考古学研究室
浅田博造2006『下原古窯跡群』 春日井市教育委員会
城倉正祥2011『北武蔵の埴輪生産と埼玉古墳群』(2008(平成20)年度~2010(平成22)年度科学研究費補助金 若手研究(B)研究成果報告書) 奈良文化財研究所
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南京2011(3)-江寧上坊大墓 [魏晋南北朝考古]

 南京で現在唯一、墓室内を見ることができる六朝墓が2005年に発見された江寧上坊大墓だ。南京市博物館が発掘調査を実施した。昨年も見に行ったが、その後の修復状況を見たかったのもあり、今年も路侃さんに連れて行ってもらった。その調査成果はここでは詳しく分析して述べることはできないので、関心のある方は報告原文を参照してもらいたい。(南京市博物館・南京市江寧区博物館2008「南京江寧上坊孫呉墓発掘簡報」『文物』2008年第12期)

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文物 2008年第12期
編集:文物編輯委員会
出版:文物出版社
ISSN 0511-4772



 江寧上坊大墓は墓主の個人名こそ特定できないものの、東呉の皇族墓とみられる最高級の六朝墓である。墓室長20.16m・幅10.71mという江南六朝墓中最大の規模を誇る。墓室構造は正方形に近い墓室を2室連結した前後室墓で、前室と後室の両側に1つずつ耳室がつき、後室奥壁には2つの壁龕がある。さらに注目したい特色がいくつかある。前室・後室の墓頂は「四隅券進式」の構造で、江南に特徴的な墓頂架構法である。この墓頂を実際に見られるのは馬鞍山の東呉朱然墓とここだけで、しかも朱然墓よりもはるかに巨大だ。墓頂中央は覆頂石(藻井)があり、墓室内側に獣像が彫刻され、外側に4つの把手状の耳がついている。後室にユーモラスな石雕獣像形の棺台が設置されているのも非常に珍しい。棺台上には木棺が残存しており、馬鞍山朱然墓とともに東呉の木棺の形状と構造を知りうる重要な資料だ。さらに前室と後室の四隅に石雕獣頭形の灯台が作りつけられているのは他に例がない。
 出土した隨葬品に多数の青磁があるが、とくに青磁俑のセットがあるのが注目だ。これらの俑は個別ばらばらに配置されたのではなく、どうやら主人を中心に演芸・近侍するひとつの情景を表現したもののようだ。また墓外で多数の東呉の瓦が出土しており、外表施設の陵墓建築が存在した可能性がある。
 上坊大墓はもともと道路建設の開発工事の際に発見されたが、その重要性のため急遽保存と修復が決まった。現在は一般公開されておらず、修復作業が進められている。またやはり近辺で発見された六朝磚室墓2基が上坊大墓の敷地内に移築されている。将来はこの敷地に東呉古墓博物館を建設し、一般開放されることになっている。考古学的成果が非常に豊富で、今後研究しなければならない題材がたくさんある。今後も注視していきたい古墓である。最近は河南省安陽で見つかった西高穴大墓、つまり曹操墓が日本でも話題だが、南京の江寧上坊大墓にちゃんと注目してもらいたいものだ。この墓の規模と構造を見れば、呉と魏の陵墓の違いはもちろん、安陽西高穴大墓が少なくとも考古学的には曹操墓であるに違いないことも、理解できるというものだ。

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南京2011(2)-定林山荘 [中国]

 さて路侃さんの家、というのは南京市内の紫金山の広大な自然公園の中にある“定林山荘”だ。dinglinmenkou.jpg
 定林山荘は、表向きは紫金山に設けられたさまざまな散策・観光施設のひとつで、『鍾山定林寺劉勰与文心雕龍紀念館』という展示施設である。紫金山はもともと鍾山と呼び、ここに劉宋元嘉16年(439)にインドの高僧竺法秀が創建したとされる南朝の名刹・上定林寺があった。そして南朝梁のとき、文学家・劉勰がこの寺に住み、中国を代表する文学理論書のひとつ『文心雕龍』を著した。また北宋の政治家で、「唐宋八大家」にの一人に数えられる文学家としても有名な王安石が、失脚後に隠棲したのもこの鍾山だった。
 ちなみに定林寺というと、考古業界のみなさんは韓国の扶余にある百済の定林寺を思い出す人も多いだろう。南京鍾山の定林寺は近年、発掘調査で遺構が確認され、位置も確定した。そこから出土した瓦は、百済定林寺のものと酷似しており、どうやら南朝の都・建康の定林寺と関係があって、ここから百済に造瓦・造寺の技術や工人が移動していった可能性が指摘されて注目を集めている。さらにその中間地点ともいえる山東省莒県にも定林寺があって、やはり南京鍾山の定林寺と関係しているらしい。このことに関係する出土遺物や解説パネルも、『鍾山定林寺劉勰与文心雕龍紀念館』に展示されている。
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 話が大きく逸れたが、定林山荘はそういう謂れで建てられた展示施設というわけだ。現代に建てられたものではあるが、古典的な三進殿院式の園林民居建築で、古建築と同じような建材、造りとなっている。路侃さんがここを自宅としているのは少し不思議だが、この紫金山じゅうの文化財の調査研究と管理をしている公的機関の研究員だから、管理人を兼ねて住んでいるというところだろう。
  ↑ 展示室になっている主房。
 風呂もトイレもない。トイレは、夜になると本当の真っ暗で何も見えない紫金山の散策路にある、公衆トイレを使う。懐中電灯で遠くを照らして、あそこだ、わかるな?あそこだ、あそこ!と言われて、わかると何となく答えてしまったが、じつはぜんぜん見えん!そして、小便はトイレに行かなくていい、定林山荘の庭の草木のところにしなさい、とのこと。はい、そうします。
 では早速、風呂に行こう、風呂は外の風呂屋に行くんだ。・・・どうやって行くんだろう?まさか歩いて?遠いぞ・・・と考えていたら、路侃さんが原チャリを引いてきて、さあ藤井さん、後ろに乗るんだ!、と。ええ!?まじですか!? そして夜の真っ暗な紫金山を駆け抜ける原チャリ路侃号。南京では有名な紫金山の梅林の散策路、歩行者専用で細くてくねくね曲がってますが、けっこうなスピードでここもノーブレーキで走る。明の孝陵の神道も石人石獣の間を路侃号は全速力で走ります。真っ暗ななかの石人、まじで怖い!!一人だったら絶対いやだ。
 日本では外の風呂屋を「銭湯」というが、中国では「浴室(yu4shi4)」と書いてある。入口のカウンターで靴を預けてお金を払うと、ロッカーの鍵をくれる。脱衣場で服を脱いでロッカーに入れて鍵をかけ、鍵を手首に通して浴場に入る。ここまでは日本と同じ。浴場の入口の台にタオルが積んであって、それを1枚持っていくのだが、なぜか湿っている。・・・??。浴槽に入っていると、さすがにここでは石鹸こそ使わないが、浴槽内でタオルを浸けてジャブジャブ幼児の身体を洗うお父さん。他の人も同じ。うーん、そうか。浴場の洗い場にはベッドが2台あって、ここに寝そべると、従業員のおにいちゃんとおじさんが勝手に垢すりをしてくれる。けっこうきもちいい。それが終わり、身体を石鹸やシャンプーで髪と身体を洗うのは固定のシャワーの場所で。さらに最初の日に行った「浴室」には小さいサウナもあって、入ってみた。炭火が焚いてあり、意外に良かった。浴場を出るときようやく気づいたが、浴場に入ってすぐのところにお湯の入ったでっかいタライがあって、そこにおっちゃんが一人いる。浴場を出る人は、このタライに使用済みタオルを投げ込んでいく。おっちゃんはそれをジャブジャブとタライの中で洗っている。横に大型のおしぼり加熱器みたいな機械が置いてあり、その外側に張り紙がしてあって、消毒済と書いてある。おっちゃんはときどきその中のタオルをまとめて取り出し、脱衣場の台のタオル置場に置く。・・・なるほど、そういうことか、さっきタオルが湿ってたのは。浴室を出て、数軒隣のスーパーで買い物をし、また路侃さんの原チャリに二人乗りして、行きと同じ勢いで紫金山を駆け抜けて帰る。
 今回はこんなちょっと不思議な感じで、路侃さん宅で南京の数日を過ごしました。王安石は鍾山で過ごした頃の詩《鍾山即事》にうたう、
澗水無声繞竹流  jian4shui3 wu3sheng1 rao4zhu2liu2
竹西花草弄春柔  zhu2xi1hua1cao3 nong4chun1rou2
茅簷相對坐終日  mao2yan2 xiang1dui4zuo4 zhong1ri4
一鳥不啼山更幽  yi1niao3bu4ti2 shan1geng1you1
 その閑静で風光明媚な環境は今も同じだ。現代的な生活からすれば多少不便さはあるが、僕にとってここでの数日間は心落ち着く快適さがあった。

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南京2011(1)-到着 [中国]

 さて、今回3月初めに行った南京見学です。
 3月5日土曜日、朝8時50分フライトの中国東方航空MU292便で中部国際空港から上海へ行き、上海からは鉄道で南京に向かうというルートだ。上海浦東国際機場、磁浮車(リニア)で龍陽路、龍陽路から地下鉄2号線、人民広場で1号線に乗り換え、上海火車站に着く。nanjingzhan1.jpg
 上海火車站から滬寧高速鉄路の動車(G車)、新型の新幹線だ。昨年のD車の新幹線よりもパワーアップして、上海-南京間を最速1時間15分でつないでいる。行きは約2時間かかる便で、南京までしばしくつろぐ。
 到着すると改札口で待っていてくれたのは、去年もお世話になった、南京市中山陵園管理局文物処の路侃さん。ホテルも去年と同じ麗錦花園酒店。南京大学の賀雲翺先生が予約してくれた。夕方から賀雲翺先生と会い、ホテルのレストランで3人で夕食を食べた。               南京站の月台(ホーム)。
 食べながら翌日以降の行程を相談したのだが、今回は車を手配する日が2日あって結構な出費になるとのこと。もちろん自分はそのつもりで用意してきたが、路侃さんから、節約したほうがいいんじゃないか?もし君さえよければ、今夜はこのホテルに泊まって、明日以降は僕の家に泊まればいいよ、というお誘いをいただいた。路侃さんの家には昨年も立ち寄ったのでどんな場所なのかは知っていたが、そこで数日生活するとなると、どうすればいいのかなあとおもいつつも、ありがたくお言葉に甘えることにした。
 どうすればいいか、というのは遠慮の気持ち以外に、もうひとつ意味がある。というのも南京市内中心部にほど近いところに紫金山(鍾山)という有名な山があるが、路侃さんの家はこの山の中にあるのだ。いくら市街地に近いといっても徒歩で下りれば30分ではきかなそうだ。自転車くらいは必要な距離がある。そして夜になると本当の真っ暗。日中の見学を案内してもらう以外は路侃さんの邪魔をせず自分で行動するとすれば、どうやって往復するのだろう。帰りはタクシーでもいいけど、行きは?夜は暗いなんてもんじゃないから道が見えないし、途中で紫金山の自然公園の門が閉まってるけど?なんかやや不安もあるけど、路侃さんを信じてお世話になりました。。。


麗錦花園酒店
江蘇省南京市白下区苜蓿園大街33号(月牙湖畔)
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重新开始 [雑談]

 先日南京から帰ってきた翌日、今回の東北関東大地震が起きました。驚きました。
被災された方々、直接被害はなくとも生活に不便をされている方々、心よりお見舞い申し上げます。
 震災の状況を鑑みて、ブログの更新を見合わせていたのですが。。。ぼちぼち再開することにします。

 今回の震災では、関係地域にいる知人・友人についてはおおかた皆、無事ということがわかり、ひとまず安心しました。しかし東北関東という広範囲な地域、数多くの人々を考えると・・・まだまだこれからですね。
 名古屋は現地から遠く離れているので、当日震度3程度の揺れがあっただけで、まったく何も起こりませんでした。でも、何人もの中国と台湾の知人や友人、先生、研究会・学会から、僕個人への意味だけでなく、すべての日本人に対しての、お見舞いと安否確認のメールをいただきました。本当にありがとうございました。

 こんな状況の中、遊びに行く、研究をするなど、震災を憚らない事をするのが不謹慎であるかのような空気があります。自分も心情としてはとても気にかかりますし、迷いはあります。でも災害の影響を受けなかった人間は、やはり心情的なことで自粛に徹するのではなく、普通の生活を送る必要があります。そうでないと日本社会全体が停滞してしまいます。経済を活発にしないと、義援金の寄付も物資援助も人的援助も何も、あったものではありません。スーパーで自己中心的な買い占め行為をする余裕があるくらいならば、その余裕を前向きな消費につぎこむべきです。
 それからこれを機会に、たんなる復興ではなくて、われわれ日本人のものの考え方から、生活の環境・スタイル、社会のあり方、行政、経済戦略、何から何まで、全部チャラにして築き直す方向へ進まないといけないのかもしれません。たんに「元どおり」に戻すだけの復興をやっても、それではまた同じことの繰り返しです。もっと少ない電力で、もっと少ない燃料で、暮らしていくこと。従来とは違う発想の経済・流通拠点計画。国政機能を担う副都、国政府が混乱しても機能する地方の政府と行政区画。・・・どれもただの素人考えですが、とにかくこれまでを前提にしないで再構築すべきあり方が、いろいろ考えられるとおもいます。それができなかったとき、日本には本当のおしまいがくるのではないかという気がします。

 いろんなことが、いろんな意味で、今からがやり直しと再開のときです。

南京から戻ってきました/今回入手した本 [研究活動]

 昨日の午後、南京から帰ってきました。
今回もいろいろな成果がありました。詳しくは近日少しずつ書いていこうとおもいます。
 まずは今回の訪問中に入手した書籍は下記のとおり。
 最新出版の考古・歴史関係の本を間違いなく手に入れようとおもえば、多くの人がご存知の北京の某書店に行くのがベストです。南京にはこれといった大型書店はないし、上海の大型書店もこの2ヶ月前くらいまでの本は手に入るけれど、最新のものの入荷はそれほど早くない。考古関係の本のかなりの割合は文物出版社や科学出版社といった北京にある中央の出版社から出ているからだ。
 ただし地方の書店、とくに地方の大都市でかつ歴史遺産が豊かなところの場合、他所では手に入らない、地域の考古や歴史にかんする本が入手できるというのが良いところだ。たとえば南京なら、南京は数々の王朝や政権が都したところだから、南京や六朝などの考古・歴史関係の本や地方志、古文献の翻刻本はかなり多い。これらは江蘇省内や上海の出版社から出ていて、北京でも手に入らない。今回は南京と上海の書店で、当地ならではの資料をいろいろ買った。あと、賀雲翺先生からも抜刷を1冊いただいた。ありがとうございました。

【いただきもの】
﹡抜刷《三国两晋南北朝考古》,贺云翱・符永利 等 著  ( 《中国考古通论》第八章,张之恒 编,南京大学出版社,2009年10月)

【購入】
《龍蟠虎踞―南京城市史展》,南京市博物馆,出版年不明
可爱的南京丛书第三辑 南京的六朝石刻》,梁白泉 主编・卢海鸣 副主编,南京出版社,1998年5月
六朝文化丛书 六朝文化概论》,许辉・李天石 编著,南京出版社,2003年7月
六朝文化丛书 六朝艺术》,林树中 编著,南京出版社,2004年12月
十朝故都文化丛书 孙吴文化》,王永平 编著,南京出版社,2005年9月
十朝故都文化丛书 南朝文化(下)》,李天石・来琳玲 编著,南京出版社,2005年9月
南京稀见文献丛刊 六朝事迹编类(宋)张敦颐 撰•六朝通鉴博议(宋)李焘 撰》,李海荣・金承平 主编,南京出版社,2007年9月
崇善樓書系 六朝墓誌檢要 修訂本》,王壯弘・馬成名 編,上海書店出版社,2008年10月
《洛阳汉魏陵墓研究论文集》,洛阳市第二文物工作队 编,文物出版社,2009年10月
《朱希祖六朝历史考古论集 南雍学术经典,朱希祖 著;杨晓春 编,南京大学出版社,2009年10月
《南京通史 六朝卷》,胡阿祥・李天石・卢海鸣 编著・南京市地方志编纂委员会办公室 编,南京出版社,2009年12月
《东北亚考古学论丛》,辽宁省文物考古研究所・日本奈良文化财研究所 编著,科学出版社,2010年1月
中国历史文化大讲堂•文博系列 中国古代陵墓》,刘毅 著,南开大学出版社,2010年5月
《集安出土高句丽文物集粹》,吉林省文物考古研究所・集安市博物馆・吉林省博物院,科学出版社,2010年6月
《印记与重塑 镇江博物馆考古报告集(2001~2009),镇江博物馆 编・杨正宏 主编,江苏大学出版社,2010年6月
《西汉诸侯王陵墓制度研究》,刘瑞・刘涛 著,中国社会科学出版社,2010年7月
《汉唐宋元考古-中国考古学(下) 宿白未刊讲稿系列,宿白 著,文物出版社,2010年8月
《西汉帝陵钻探调查报告 咸阳市文物考古研究所田野考古报告第5号,咸阳市文物考古研究所 编著,文物出版社,2010年10月
《南京博物院集刊11 南京博物院建院七十五周年纪念论文集,南京博物院 编,文物出版社,2010年12月
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