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浙江訪問(3)―女性歌手 [中国]

 杭州へ行った折、最近の人気歌手のCDを買い求めるつもりでいた。
 最近雑誌で知った女性歌手が目当てだったが、残念ながら見つけられなかった。結局のところ杭州では、自分では中国の歌手をあまり知らないので、現地の友人にCD店へ付き合ってもらい、オススメのものを結局男女おりまぜ6~7枚買って帰った。
 さてその女性歌手というのは、江一燕(Jiang Yiyan)といい、最近avex ChinaからCDデビューしたのだそうだ。綺麗な容姿と、旅先の地元・浙江省の紹興出身ということでひかれたのだが・・・。
 しかたないので日本へ帰ってから取り寄せ注文することにしたが、まだあまりメジャーでないこともあって、インターネットでも情報がとても少なく、注文はできたものの当分取り寄せ待ちである。届くのが楽しみだ。
江一燕


浙江訪問(2)―紹興・印山越王陵(その1) [中国]

 さて先月、杭州へ行った折、紹興まで足を伸ばしてきた。
どうしても、印山越王陵を見てみたかったのだ。

紹興・印山越王陵

 印山越王陵は、その名のとおり、春秋越の王陵である。「木客大冢」の名で呼ばれる。
 有名な越王勾踐の父・允常の墓とする説もあるが、被葬者は明らかではない。近隣に、ほかにも3基の大型墓があるようだが、それらは発掘調査されていない。
 写真ではこの越王陵を見ていたのだが、行ってみると、とにかく巨大な墳丘である。墳丘はおおむね方墳といってよく、周囲に幅20数mの周濠がめぐり、各辺の中央部に幅広い陸橋を備えている。その墓域面積たるや、じつに10万㎡という。
 さらに本当に驚いたのは、その想像を絶する壮大な埋葬施設!合掌形の木槨(室)墓なのだが、写真のイメージを遥かに越える。視界に入った瞬間、思わず「うおっ・・・!」と言ったまま、言葉を失った。



 墓坑は、掘り方上端の計測値で、長さ46m・幅14m・深さ12.5m。そして片方の短辺が開いており、長さ100mの墓道がとりつく。
 墓坑底に厚さ約1mの木炭を敷き、その上に巨大な合掌形木槨(室)を据えている。この木槨(室)の規模は、長さ34.8m・幅6.7m・高さ5m。この内部は3つの空間に分割され、奥室に長さ6.1m・直径1.15mの巨大な、刳り抜きの舟形ないし割竹形の木棺が安置されている。さらにこの木槨の外側全体を、やはり厚さ約1mの木炭が覆っていた。現在の保存展示でも、部分的に厚い木炭層をみることができる。
 この壮大な埋葬施設に、しばし呆然とした。


 


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浙江訪問(1)―杭州へ [中国]

 去る9月下旬、初めて杭州へ出かけてきた。
今回は勉強目的ではなく、最近限界にきた、仕事のストレスを発散するための休暇旅行だ。

杭州


 杭州は、南宋の都・臨安府である。古来「上有天堂、下有蘇杭」とうたわれ、またマルコポーロが「世界でもっとも美しく華やかな街」と記した地上の楽園だという。
 飛行機が杭州の蕭山国際機場へ着陸する前、地上の風景が見えはじめる。その緑豊かな土地と、網の目のような無数の大小の河川・水路に、目を見張った。心の中に、感激と同時に、なにやら故郷のような感情を覚えた。到着後の送迎車内からは雄大な銭塘江に驚嘆し、市内に入ると、活気があり、明るく清潔感のある街に好感を抱いた。そして話に聞いた西湖を、自身の目で見て、その風景のなんと美しいこと!
 一目で、杭州を大好きになった。自分自身、中国には10回以上出かけどこもそれぞれに良かったが、杭州はなかでも最高の場所になった。




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啤酒 [中国]

 啤酒、というのは中国語でビールのことだ。
 僕は年に1~2度、中国へ出かけるが、そのときに現地でビールを飲むのをひとつの楽しみにしている。地方ごと、というよりも都市ごとに近いくらいの頻度で、その土地の地ビールがある。当然それぞれに味も違うわけで、どこどこの何という銘柄のビールがおいしいとか、変わった味だったとか、そういうことが結構楽しいのだ。そしてその名称やラベルも、やはり土地ごとの特徴をあらわすものがあって、これもまた楽しい。さすがに持って帰るのは面倒もあるし荷物にもなるので、毎回デジカメで写真を撮るのがいまや習慣だ。2798159.jpg
 今回の江南地方の見学では、僕が習慣的にやっているのを見て、同行した後輩たちまでが毎度撮影するようになり、しまいには現地の人に「さあ、今日も撮らないといけないんでしょ」などと笑われるようになってしまった。
 青島ビールとか雪花ビールとか比較的大手のものは知っている人も多いとおもう。そのほかに、今回初めて飲んだのは「苦瓜ビール」というのがあり、醸造時にゴーヤーエキスを少し使っているらしい。たしかに中国ビールのわりには微妙に苦味があった。ラベルと名称に特徴があるのは、今回飲んだものでは南京の「金陵ビール」と鎮江で飲んだ「天目湖ビール」。「金陵」は南京の歴史的な別名だ。「天目湖」は太湖の西方の溧陽市郊外にあるのでなぜ鎮江で出たのかよくわからないが、江蘇省では代表的な風光明媚な観光リゾート地のひとつだ。まったく別の地方になるが、ラベルと名称がなかなか好いとおもうのは、洛陽の「洛陽宮ビール」。名称もよく土地柄をあらわしていて、ラベルにも画像石風というか影絵風といった感じの、人が乗った古代馬車の絵柄があしらわれている。
これからもいろいろ楽しめそうだ。なお写真は南京の金陵ビール。


三たび中国江南へ [中国]

 先週、2月27日から3月4日までの6日間、南京・揚州・鎮江へ行ってきた。そこへ行くのは今回が三度目だ。とてもいい旅だった。もちろん博物館や遺跡を見るために出かけてそれらが良かったというのもあるけれども、それだけではなくて江南地方の風土が僕はとても好きだ。冬でも緑多く水の豊かな自然、それに調和する建物といった風景や、明るく陽気で温かい感じの人柄がとても好い。
 今回行って驚いたのは、それぞれの街の変貌ぶりだ。前回江南地方へ行ったのは、一昨年の十一月、ほんの一年半も経たないくらいのころだった。それなのに、いままで街行く人々で賑わった露天商や夜市の屋台は政府の規制でほとんど姿を消し(これは本当に残念だった)、揚州と鎮江の間の長江には吊橋式の巨大な橋が架かり、そして鎮江市の博物館がかなり大きく立派な新博物館に変わっていた。仕方ないのだろう、良いところも残念なところもあるものだ。
 鎮江博物館は、新館成ったお蔭で、これまで展示に出ていなかった考古資料が、こんなに所蔵していたのかと思うほどかなり多量に常設展に出るようになった。商周~春秋戦国の青銅器と、歴代陶瓷器はじつに充実し、一見の価値がある。今回残念だったのは、まだ準備中で「金銀器室」が公開していなかったことだ。それにしても、以前旧館のときに展示に出ていた漢~南朝期の青銅鏡や青銅香炉、青銅熨斗などはどこへいったのだろう??漢代以降の青銅器がひとつもなくなっているのだ。未公開の金銀器室だろうか?どう考えても青銅器は青銅器であって、金銀器ではない。そこにあるのは不自然だけど、そこしか疑う余地がない。そう信じよう。これもじつに残念だった。金銀器室が公開されたら、もう一度見に行って確認しなければ・・・。
 写真は新しい鎮江博物館。


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