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三たび中国江南へ [中国]

 先週、2月27日から3月4日までの6日間、南京・揚州・鎮江へ行ってきた。そこへ行くのは今回が三度目だ。とてもいい旅だった。もちろん博物館や遺跡を見るために出かけてそれらが良かったというのもあるけれども、それだけではなくて江南地方の風土が僕はとても好きだ。冬でも緑多く水の豊かな自然、それに調和する建物といった風景や、明るく陽気で温かい感じの人柄がとても好い。
 今回行って驚いたのは、それぞれの街の変貌ぶりだ。前回江南地方へ行ったのは、一昨年の十一月、ほんの一年半も経たないくらいのころだった。それなのに、いままで街行く人々で賑わった露天商や夜市の屋台は政府の規制でほとんど姿を消し(これは本当に残念だった)、揚州と鎮江の間の長江には吊橋式の巨大な橋が架かり、そして鎮江市の博物館がかなり大きく立派な新博物館に変わっていた。仕方ないのだろう、良いところも残念なところもあるものだ。
 鎮江博物館は、新館成ったお蔭で、これまで展示に出ていなかった考古資料が、こんなに所蔵していたのかと思うほどかなり多量に常設展に出るようになった。商周~春秋戦国の青銅器と、歴代陶瓷器はじつに充実し、一見の価値がある。今回残念だったのは、まだ準備中で「金銀器室」が公開していなかったことだ。それにしても、以前旧館のときに展示に出ていた漢~南朝期の青銅鏡や青銅香炉、青銅熨斗などはどこへいったのだろう??漢代以降の青銅器がひとつもなくなっているのだ。未公開の金銀器室だろうか?どう考えても青銅器は青銅器であって、金銀器ではない。そこにあるのは不自然だけど、そこしか疑う余地がない。そう信じよう。これもじつに残念だった。金銀器室が公開されたら、もう一度見に行って確認しなければ・・・。
 写真は新しい鎮江博物館。


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