シルクロード [博物館]
祝日だった23日金曜日、「新 シルクロード」展に行った。神戸の灘にある兵庫県立美術館だ。
どうやらNHKの同名番組にのっとった特別展らしい。展示は、「楼蘭」「タクラマカン」「天山南路」「天山北路とトルファン」「西安・永遠の都」の五部構成。シルクロードのルートを、おおむね西安にむかってたどりながら、それぞれの地域の特色を紹介していくという展示の見せ方がなかなか好かった。たいていの特別展だと、「シルクロード」という呼称で地域をひとまとめにして、仏教とか、王国の繁栄とか、そういった文化的要素で構成を分けていくことが多いようにおもう。その点で、今回の展示は斬新に感じたし、「シルクロード」というのがどんな世界だったのかが、小地域ごとの特色ある文化と歴史の集合として理解でき、わかりやすいとおもった。NHKの同番組は旧シリーズのときから人気や評判が高かったが、今回の特別展は、そういう映像番組的な感覚で展示をとらえ構成してみたということだろうか。ただ貴重なもの・珍しいものをみせる方にやや走った感はあり、欲をいえば、せっかく地域的特色に即して構成したのだから、もう少し各部の内容を充実させてほしかった。
しかし全体としては、シルクロードの風を感じられ、面白かったし、図録も写真が大きく迫力があったので、好い特別展だった。まだ見ていない方は、ぜひ出かけてみては、とおもう。
ちなみに、兵庫県立美術館のカフェで、「メリケンビール」という地ビールを飲んだが、これがおいしかったのもよかった。展示と関係ないですが。
2005-09-26 22:03
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