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南京獅子沖南朝陵墓の調査動向 [魏晋南北朝考古]

南京獅子沖南朝陵墓は、発掘調査は依然停止したままで、大きな問題となり、今月初めに北京にある国家文物局で会議が開催されるなど議論になっています。

さて、陳文帝陳蒨永寧陵とも目された同陵墓ですが、どうやら「普通七年」銘のある磚が出土しているようです。そうすると、普通七年は526年、梁武帝蕭衍の治世前半期の年号ですから、永寧陵説はちょっと無理な情勢です。皇帝級の人物(皇帝の礼で喪葬がおこなわれた人物)のうち、この墓磚銘と没年が最も近いのは、531年(中大通三年)に没した梁昭明太子蕭統です。もし被葬者が昭明太子であれば、王志高説が当たり、ということになります。

それにしても・・・昭明太子といえば、『文選』ですよ。あまりに有名すぎて、もしその陵墓発見となれば、何か歴史の時空を超えた感覚を抱かされますね。
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