SSブログ

企画展予告 [博物館]

僕が担当する企画展が、4月末から始まります。
できるだけたくさんの皆さんに来ていただけたら、嬉しいです。

企画展『尾張氏☆志段味古墳群をときあかす』
○会期: 2012年4月28日(土)~6月10日(日)
 (毎週月曜日と毎月第4火曜日は休館、ただし4/30(月・祝)は開館し、翌5/1(火)が休館)
○会場: 名古屋市博物館 1階 特別展示室尾張氏チラシ表s.jpg尾張氏チラシ裏s.jpg
◇記念講演: 4月29日(日) 14時~15時30分
 高橋克壽 氏(花園大学文学部教授)
 「志段味古墳群の登場と大和王権の東国支配」
◇シンポジウム: 5月19日(土) 13時~16時30分
『志段味大塚古墳と五世紀の倭国』
 阪口英毅 氏(京都大学大学院助教)
 山田俊輔 氏(東京国立博物館研究員)

公式HPリンクバナーはこちら↓shidami-banner.jpg
nice!(0)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 10

コムゼロ

尾張氏に興味深々の一般人です。本日第9回木曽川学シンポジウムを聞きに行き、偶然この開催を知りました。是非出かけようと思います。南区在住ですが、氷上姉子神社が大好きでいつもお参りに行っています。尾張氏は葛城の高尾張が本貫なのか?!と言う説を見たりしますが、どんな話や展示が見られるか楽しみです。
by コムゼロ (2012-03-03 20:34) 

滕仲泰

コムゼロさん、コメントをありがとうございます。
また、企画展にご興味をお持ちいただけて大変嬉しいです。ありがとうございます。今回は完全に考古学の企画展なので、展示の趣旨としては、文献に書かれた尾張氏に関する記述を検証するのではなく、考古学から尾張氏を見出そうとするとどんなふうに見えるのか、というのを示すことが目的です。ぜひ、お越しください。お待ちしています。
by 滕仲泰 (2012-03-06 23:38) 

コムゼロ

日々「現地現物」が大切な、ものづくりの会社に勤務しております。阿久比で中野晴久先生の「知多古窯」の講演を聞いたり、先の木曽川学で伊藤秋男先生の発掘の様子など聴講しますと、考古学も「現地現物」が大切なんだとわかりました。また、「どうやって、昔の人はこれを作ったのだろう」という下りになりますと、ものづくりと同じ視点だと気付きました。「考古学」と聞くと「むずかしい」「敷居が高い」と感じて引いてしまいます。もっともっと、敷居を低くしてほしいなあと希望します。昔、大阪の平野区のある会社に出かけた帰り、地図に「長原調査事務所」とあったので寄ったことがあります。貴重な土器や骨が学校の教室を改造した部屋に展示されてあって、学芸員の方が説明までしてくださいました。名古屋も廃校など利用してもっと市民と近い場所で気軽に見学できたらと思いました。その点、見晴台は市民目線でGOOですね♪
by コムゼロ (2012-03-07 21:22) 

NO NAME

「尾張氏☆志段味古墳群をときあかす」見ました! あそ君がいろいろ質問していて親しみやすかったです。2005年の「古墳はなぜつくられたのか」よりグレードアップしていました。図録もすんごく解りやすいです。自由研究にもなりますね。すばらしい展示感謝です!名古屋の人は全員見なきゃ損ダス。
by NO NAME (2012-05-01 17:20) 

滕仲泰

コメントありがとうございます。そして「尾張氏」展をご覧いただいて、しかも大変な高評価をしていただき、心から嬉しいです。本当にありがとうございます!今後も応援をよろしくお願いします。
by 滕仲泰 (2012-05-01 21:25) 

ふえふきじんじゃこふんくん

アクセスは伸び無いと思いますが、こんなページ作ってみました。
尾張氏ファンが増えてくれると名古屋市民として嬉しいです。
デザインはひどくてすみません。謝謝。
by ふえふきじんじゃこふんくん (2012-05-05 22:42) 

滕仲泰

“ふえふきじんじゃこふんくん”さん、コメントありがとうございます。
すばらしい!志段味古墳群を歩くのに、とても親切ないい案内ページを作ってくださいましたね。けっこうな労力ではなかったですか?そして企画展の宣伝もありがとうございます!
次の機会には、ぜひ東谷山山頂の3古墳にも行ってみてください。志段味側の道もちょっとした山道トレッキングの感がありますが、愛環鉄道の中水野の側から東谷山に上がる参道も古社の趣があり、いいですよ!
by 滕仲泰 (2012-05-06 11:47) 

ふえふきじんじゃこふんくん

こんばんは、自分でも「ふえふきじんじゃこふんくん」の名称が
最近、気にいってきて惚れ惚れしています。

素人なんで、アホなこと書きます。
「尾張戸神社」の名前は延喜式に出て来るそうで、
時代が古墳よりも後になりますが、
この尾張戸の「戸」は、もしかして「港」ではないのでしょうか。
何か 川湊の遺跡が周辺から出ていないのでしょうか。
とトンチンカンでした。

by ふえふきじんじゃこふんくん (2012-05-20 17:42) 

滕仲泰

 “ふえふきじんじゃこふんくん”さん、たびたびのご訪問ありがとうございます。
いえいえ、アホなことじゃないですよ^^ 
 確かにおっしゃるとおり、「戸」=「門」、港の意味で使う地名もありますね。志段味古墳群の一帯は、集落のような平面的な遺跡は、把握される前に早くから区画整理などの破壊に遭い、ほとんどが消滅してしまいました。かろうじて断片的にわかっている集落遺跡はあるのですが、平地が狭く川に面しているため、立地だけで見ればどれも川湊に見えてしまいます。しかし、たとえば物資の特異な大量集積がみられるとか多地域の土器が多いといったような、川湊と積極的に推定できる根拠は確認されていません。
 「戸」にはもう一つ、比較的多い用例があり、それは「○○戸(~べ)」という集団名称として用いるものです。有力氏族の下部組織である部民集団の名称の「○○部(~べ)」と同義であるとか、それとは異なり渡来系氏族に特有の氏族名称であるとか、解釈は分かれていますが、いずれにしても広い意味での氏族名と見ることができます。尾張戸神社の場合は、尾張氏の祖先神を祀っていますから、おそらくこちらの用例だろうと考えられています。
 まどろっこしい説明ですみません。今後もよろしくお願いします。
by 滕仲泰 (2012-05-23 21:31) 

ふえふきじんじゃこふんくん

おじゃまします。「戸」解説、謝謝であります。

あまりにも、古墳の事を知らないので、
庄内川右岸の事も知りたくなり
春日井古代史講座(浅田博造先生)に
参加してきました。

前期古墳で
古墳平坦部に壺型埴輪をめぐらす文化を持った
高御堂古墳、天王山古墳がある一方、

同じ庄内川右岸の篠木第2号墳のように、
対岸の東谷山の中社古墳と
同じ円筒埴輪をめぐらす文化が混在することを
知って、おったまげました。受講してよかった!

解説の途中、「尾張氏☆志段味古墳群をときあかす」展の
図録をかかげて、宣伝が入り、会場も「おお!」と言う声が
あがっていました。

展示室で 篠木第2号墳の円筒埴輪の一部を
詳しく解説してくださいました。
突帯の位置決め用の治具跡が すんごく為になりました。

大好きな兜山古墳の石製合子関連のお話もあって、
行ってよかった~と大満足です。

東谷山、志段味、春日井
と庄内川はますます面白くなってきました!
これも「尾張氏・・」展のおかげです。感謝(嬉´Д`嬉)
by ふえふきじんじゃこふんくん (2012-05-27 00:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。