曹操高陵 [本の紹介]
《曹操高陵考古发现与研究》
昨年の年末、曹操墓発見のニュースが突然飛び込んできた。年末も年末の押し迫った時期にとんでもない大発見だと驚いて、すぐにこのブログでも紹介した(2009.12.28)。あれからちょうど1年になろうとしている。
安陽西高穴村大墓をめぐる話題はこの1年間、テレビや新聞をにぎわせ、またプロ・アマチュアの別を問わず多くの専門家の議論が過熱し、学術論文や書籍などでその論考が多数発表された。
ここで紹介する本は、その約1年間にわたって蓄積された論著を収録し、安陽西高穴村2号大墓≒曹操高陵の議論の内容と経過を読み取ることのできるものだ。僕自身がすでに今まで把握している関連論著の量から考えても、この本には日本ではなかなか入手できない論著も収録されていることが明らかだ。
安陽西高穴村2号大墓を曹操高陵とする説は、現在までに公表されているデータからは、考古学的にはほぼ正しいとしか言いようがない。捏造などという一部の意見はまるで論外だが、この墓の具体的位置づけについては、今回出版されたこの本からもう少し詳しい経緯と論拠を把握して検証的に考察できたらいいと思っている。
曹操高陵考古発現与研究
編著:河南省文物考古研究所
出版:文物出版社
出版日:2010年12月14日
サイズ:大16開
頁数:280頁
ISBN 978-7-5010-3082-8
昨年の年末、曹操墓発見のニュースが突然飛び込んできた。年末も年末の押し迫った時期にとんでもない大発見だと驚いて、すぐにこのブログでも紹介した(2009.12.28)。あれからちょうど1年になろうとしている。
安陽西高穴村大墓をめぐる話題はこの1年間、テレビや新聞をにぎわせ、またプロ・アマチュアの別を問わず多くの専門家の議論が過熱し、学術論文や書籍などでその論考が多数発表された。
ここで紹介する本は、その約1年間にわたって蓄積された論著を収録し、安陽西高穴村2号大墓≒曹操高陵の議論の内容と経過を読み取ることのできるものだ。僕自身がすでに今まで把握している関連論著の量から考えても、この本には日本ではなかなか入手できない論著も収録されていることが明らかだ。
安陽西高穴村2号大墓を曹操高陵とする説は、現在までに公表されているデータからは、考古学的にはほぼ正しいとしか言いようがない。捏造などという一部の意見はまるで論外だが、この墓の具体的位置づけについては、今回出版されたこの本からもう少し詳しい経緯と論拠を把握して検証的に考察できたらいいと思っている。
曹操高陵考古発現与研究
編著:河南省文物考古研究所
出版:文物出版社
出版日:2010年12月14日
サイズ:大16開
頁数:280頁
ISBN 978-7-5010-3082-8
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