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台湾へ研究発表に行ってきました [研究活動]

第四屆中國中古史青年學者國際研討會 2010.08.27~08.29
 はからずもお誘いをいただき、『第四屆中國中古史青年學者國際研討會』に参加してきました。会場は台湾・台北の国立台湾大学でした。
 僕にとってこの会は初めての参加で、これまでの発足や開催のいきさつはまったく知らない。なんでも40歳前後あたりを最年長に、下は20代後半あたりまで、中国・台湾・日本の若手中国史研究者が一堂に集って研究交流と人的交流をする国際研究会なのだそうだ。いまのところ2007年の発足以来毎年開催しているそうで、2009年までの3回は中国で開催、今回初めて台湾での開催となったとのこと。
 ところでこの会は、日本でいえば東洋史分野、つまり文献史学の中国史研究者の集会である。僕は東洋史の論文を勉強したり引用したりすることはあるけれど、考古学的方法で魏晋南北朝を研究している人間だ。僕自身がなぜ誘われたのかよくわからず、日本側事務局もなぜ台湾側から届いた招聘者名簿に僕が入っているのかわからず、といった具合ではあったが、せっかく招待してもらえたので参加することにした。この会への参加は基本的に聞き逃げ禁止で、参加者は全員、発表者か評論者かのどちらかをやらなければならないと聞かされた。そして朝から夕方まで缶詰め状態で、活発な意見や回答がやり取りされる研究会が3日間連続という、とてもヘビーな行程。事の次第がよくわからないまま、日本側事務局の方からのお誘いもあって、ともかく発表者としてエントリーさせてもらうことになった。
 ふだん日本で考古学の研究会・学会に参加するときは、もちろん真剣に話も聞くしいろいろなことを考えさせられるけれど、半ば飲み会目的みたいなものでもある。今回はそんなノリとは違って、どうやらふだんの自分の環境からは信じられないくらい本気の研究会のようだ。ついていけるんだろうか?しかも参加者のなかで僕ひとりだけ、考古学の人間である。日本ではよくあることだが、だいたい文献史学の人と考古学の人間は話が噛み合わないことが多い。そういうムードで議論や批判をされたらつらいなあ。。消耗戦になるうえに、多勢に無勢だもんなあ。。などという気持ちが心の中に多少渦巻く。刺激的で楽しそうな会に誘ってもらい、発表の機会ももらって、とても楽しみな反面、そんな若干の不安と気の重さが。。。ああ、こわいこわい。
DSCN9766re.jpg
↑ 初日の閉会後に参加者全員で集合写真。

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