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現地を見ること [雑談]

今回の中国展を終えてあらためて思いました。
以前は、考古学関係の後輩や友人たちを誘って、中国へ見学旅行をしていた時期があります。もちろん博物館とか遺跡とかを主に見に行くんですが、そのなかで現地の独特の風景や街並みとか食事とか、普通の旅行会社の企画ツアーなんかだと行けないところに行く、という感じでした。でも、今は友人や後輩たちも就職して忙しくなり、ここ数年はやってません。
展覧会に来場されたお客さんのようすや、話しかけられたときの会話から、もっと現地を知りたい方や、実物・実際の場所を見てみたい方が、やっぱり多いのだと思いました。その感動ばかりは、われわれがどう努力しても日本国内で開催する展覧会では伝えられません。僕自身、現地へ行って、胸にドスンとくる感激というかショックというか、そういうのを感じた場所があります。その現場の空気感というのは、何より実際に肌で感じる以外にないものです。
昨年春に、名古屋市守山区・志段味古墳群をテーマの中心にした古墳の展覧会を開催しました。あのときも、小学校の団体を案内して数回、そして大人を主な対象にして2回ほど、現地見学ツアーをやりました。たしかに志段味古墳群は遺跡としての価値や歴史的意義は東海地方屈指といってもよい古墳群です。しかしそうは言っても、しょせんは国内、しかも奈良や大阪とは違う、名古屋のローカルな古墳群です。それでも、現地を歩いた子供たち、大人たちの反応は、博物館の中にいるときとはまるで違いました。現地を体感した、その空気感と想像が強い印象になったのが明らかでした。
そんなことを踏まえながら、今回の中国展のことも考えたのですが、国内の古墳や遺跡にせよ、中国にせよ、私的にでも現地へ行ってみる機会を作れないものかなあ、と思いました。
だいたい僕の中国旅行は、本当に学術目的で行く場合と、自分が行ってみたい博物館や遺跡などがある地方に半分見学・半分観光という感じで行く場合があります。前者の場合は向こうの大学や研究機関にお願いをするので観光目的というわけにいきません。でも、後者の場合であれば、楽しい雰囲気がいいし、正直言って費用も抑えたいので、何人か一緒に気軽に行ける方がいいです。
もちろん、僕は偉い先生方とは違うので旅行社がバックについているわけでもなく、費用負担はできないので、各自自費負担になるのですが、いちおう参加者の顔ぶれや予算をある程度考慮して、プラン作っていました。機会があればやってみたいですが、僕について中国旅行に行ってみようっていう人いるんでしょうかね。

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